法隆寺夢殿救世観音像

法隆寺夢殿救世観音像(ほうりゅうじゆうせいかんのんぞう)は、奈良県斑鳩町にある法隆寺の夢殿に安置されている仏像です。この観音像は、7世紀後半に製作されたとされ、飛鳥時代の仏教美術を代表する傑作の一つとして知られています。

夢殿救世観音像は、高さ約178センチメートルの木造像で、ヒノキ材を用いた一木造りの技法で作られています。像は正面を向いて直立し、右手は施無畏印(せむいいん)、左手は與願印(よがんいん)を結んでいます。この姿は、衆生を救済する観音菩薩の慈悲深い姿を象徴しています。

救世観音像は、長い間秘仏とされ、公開される機會が限られていました。そのため、像の存在は長らく謎に包まれていましたが、19世紀末にアメリカの美術史家アーネスト・フェノロサと日本の美術研究家岡倉天心によって再発見され、その芸術的価値が広く認識されるようになりました。

現在、夢殿救世観音像は國寶に指定されており、法隆寺の寶物館でその精巧なレプリカが展示されています。この像は、飛鳥時代の仏教美術の粋を集めたものであり、日本の文化遺産として非常に重要な存在です。

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